ジメジメしながらも暑くなってきた6月ですが、これから食中毒が要注意の季節となってきます。
気温や湿度が高くなる6月から細菌性食中毒の発生件数がぐんと伸びてきます。
細菌の活動が活性化する温度としては20℃〜35℃あたりが一番増えると言われております。
梅雨の時期は雨が降ると暑さを感じにくく、食品の取り扱い方に油断が生じて食中毒が起きてしまうこともあります。
そんな身近に起こりうる食中毒についてわかりやすく解説していきます!
細菌性食中毒の症状とは!?
食中毒の症状としましては、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛などがあり、細菌の種類によっては発熱や神経症状と重症化することもあります。
数日から2週間ほど長引く場合もありますので、体調の違和感を感じたら医療機関で診断してもらった方が良いでしょう。
細菌性食中毒の起こりうる原因とは!?
細菌性食中毒は、「食中毒を起こす細菌」が体内に入ってしまうこと(食事)で発症します。
付着した食品・飲料水などを飲食することで起こります。 食品に細菌が付着する原因は以下のようになります。
①調理工程で細菌が付着する。調理する際の手指の汚れ、調理器具や調理環境の衛生状態によって食材に付着してしまう。
②食材に細菌が付着(増殖)する。元から食材に細菌が付着・もしくは取り除くことができなかった場合、細菌は増殖していきます。食材の洗浄不足や加熱不足(十分に火が通っていない)で増殖に繋がります。
細菌性食中毒を防ぐポイント
①細菌を食材に付着させない。手指や調理器具の洗浄、調理環境の衛生に配慮しましょう。
②細菌を増やさない。食材の保存方法、環境に配慮しましょう。冷蔵庫や保冷剤等で低温保管するのを推奨します。
③滅菌する。大半の細菌は中心温度75℃で1分以上加熱すると死滅します。
電磁レンジを使用して加熱する場合は、加熱ムラが生じやすいので安心しないようにしましょう。加熱ムラを防ぐには食材を薄く細かくする、位置を変えたりひっくり返す、低い温度で長い時間温める等の方法をお勧めします。
飲みかけのペットボトルは安全ではない!!
これからの時期、熱中症対策として十分な水分補給を意識すると思います。その際、ペットボトルを暑い場所に長時間放置すると細菌が増殖し食中毒の危険性が高まります。
対策のポイントは以下のようになります。
①5〜6時間を目安に飲み切りましょう。
②冷蔵庫、保冷剤などで冷やして細菌が活性化しない環境にしましょう。
③コップに移して飲めば、ペットボトルに細菌が付着することはなくなります。
④細菌が増殖しにくい飲み物を選択する。酸性度の高い飲み物(スポーツドリンク、オレンジジュース等)にしましょう。麦茶やお茶類は殺菌効果があるイメージですが酸性度は低いので増殖しやすいです。
食中毒は誰にでも起こりうる可能性がありますが、対策をきちっと行って楽しい夏を過ごしていきましょう。