【菊花賞馬アスクビクターモアの急死】今までの熱中症の取組みと2024に向けた対策

穴馬予想(競馬)

8月9日に2022年の菊花賞(GI)を制した「アスクビクターモア(牡4歳 美浦・田村 康仁厩舎)」が死亡したと日本競馬会(以下、JRA)から公式発表がありました。

原因は放牧先で熱中症により多臓器不全を発症したことです。

馬も人と同じで夏の暑さにより熱中症になることがあり、最悪の場合死に至るケースがあります。

今回不幸にも亡くなってしまったアスクビクターモアについてと、「JRA」が行なっている熱中症対策と今度について紹介します。

アスクビクターモアのついて

「アスクビクターモア」の名前の由来は「冠名+勝者+より多くの」という意味が込められています。

 

アスクビクターモアは2021年6月の東京競馬場での新馬戦でデビューしました。

当時は圧倒的一番人気と推されましたが、ジオグリフ(のちに2022年皐月賞1着馬)に敗れる形でデビューとなりました。

その後の未勝利戦・一勝クラス戦を勝利に収め、弥生賞ディープインパクト記念(G2)に出走します。

この時の一番人気はドウデュース(のちに「2021,朝日FS」でジオグリフと戦って一着、「2022,東京優駿」で1着)であったが、直線での攻防でアスクビクターモアが勝ち切りました。

(※1着:アスクビクターモア、2着ドウデュースのクビ差)

アスクビクターモアの後方にいたドウデュースの追い込みを寄せ付けず先着したアスクビターモアはとても強く、印象に残る良いレースでした。

出典:JRA

2022年皐月賞ではドウデュース、ジオグリフ、イクイノックス、ダノンベルーガなど名だたるメンバーが出場するレースとなり、ファンの間ではとても楽しみでした。

勝ち馬予想も難しくどの馬が勝ってもおかしくありませんでした。

2022年皐月賞(G1)で5着、東京優駿(G1)では3着と出走したメンバーレベルが高いなか勝ちきれない結果が続いていてアスクビクターモアでしたが、

2022年クラシック最終戦の菊花賞(G1)を初制覇しました。

アスクビクターモアは外枠であったが攻めのハイペースで先頭走り、内枠で各コーナーを内で走ってきたボルドグフーシュの猛追いに負けず同タイムでゴールした。

3分2秒4というコースレコードを叩き出す大接戦をハナ差で勝利し、悲願のGⅠを初めて掴み取りました。

 

出典:JRA

2023年は天皇賞・春(G1)、宝塚記念(G1)は共に11着に敗れており休養に入りました。

秋シーズンに向けて休養していたが、放牧先で熱中症による多臓器不全を発症し2023年8月8日に死亡したという・・・。

 

通算成績は12戦4勝で獲得賞金は3億4,527万円でした。

※アスクビクターモア成績はこちらから

馬は熱中症になる?

競走馬も人間と同じで熱中症になることがあります。

そして馬は暑さに弱い動物です。

夏はたくさん汗をかいても、汗だけで体温を冷やすことは難しく、体温調整が難しいようです。

また人間には暑さに強い人、弱い人がいるように馬にも暑さに強い馬、弱い馬が存在します。

血統や出身地、育ってきた環境により暑さ耐性は変わりますし、牡馬より牝馬の方が夏の暑さには強いと言われております。

なんせ競馬界では「夏は牝馬を狙え」という格言があるほどですから。

しかし、人と一緒で暑さ耐性はそれぞれとなりますのでレースの予想する際は、「牝馬」だからという理由ではなく体調管理や調教具合、過去の成績等いろんな視点で考察する必要があります。

 

熱中症にかかる競走馬の数

熱中症発症頭数は過去5年で10~20頭ほどとJRAは回答しております。

暑さ対策を実行してきても熱中症になる競走馬を減らすことが難しいようです。

年々気温が高くなってきていますので、人も馬も本当にキツイです。

 

今までの熱中症対策

馬も人同様に暑さでバテますし、体力の消耗も激しいのです。

JRAが講じている熱中症対策には、次のようなものがあります。

  • 馬場温度を下げるため、散水や遮光を行う
  • 馬が休憩できる場所を用意する
  • 馬の体温を測定し、異常があればすぐに対処する
  • 馬の水分補給を十分にする
  • 馬を過度に追い込まない
  • パドックと周回エリアにミスト散布できる設備設置
  • 馬用シャワーを設置してレース後に水浴び
  • レースの前後を問わず、装鞍所や検体採取所での飲水を認可
  • 水分を塩分補給をする

2024年に向けた熱中症対策

JRAは、2024年に馬たちが熱中症にならないための様々な対策を講じていくと発表しております。

夏競馬を行うに伴い馬の健康を守り、競馬の安全性を高めるためることは重要なことです。

  • 熱中症リスクが高い時間帯のレースを休止
  • レース時間帯を拡大
  • レースの休止時間を設ける
  • パドックの周回時間短縮
  • 発走前の装鞍所への集合時間を短くする
  • 競馬場の馬房にクーラー導入

等の方法を検討しています。

まとめ

今回、今後さらなる期待をされていた「アスクビクターモア」の死亡の突然のおしらせにより多くのファンが悲しむ結果となりました。

その影響はTwitterでもトレンドになるほどです。

競走馬も動物ですからJ、RA側にはこんな悲惨な状況が続かないように対策を実施してほしいものです。

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